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沖縄は高温多湿で日差しも強いため、暑さが苦手な犬や猫にとって、夏は特に熱中症のリスクが高まります。9月以降も暑い日が続くため、油断せずに対策を続けることが重要です。
熱中症は最悪の場合、命に関わることもあるため、室内・室外を問わず、日頃からしっかりと予防対策を行うことが重要です。
そこで今回は、沖縄の夏を元気に乗り切るための、犬や猫の熱中症対策について解説します。
■目次
1.沖縄の気候とペットの熱中症リスク
2.熱中症の症状と早期発見
3.熱中症予防のための日常ケア
4.熱中症発症時の応急処置
5.熱中症対策グッズとその使い方
6.まとめ
沖縄の高温多湿な気候は、「気温が高い」「湿度が高い」「日差しが強い」という、熱中症が起こりやすい条件が揃っています。
犬も猫も体温が高く、全身が毛で覆われていることからも暑さが苦手です。さらに、肉球でしか汗をかけないことから体温調節も苦手で、沖縄の夏は特に熱中症のリスクが高いと言えます。
犬や猫が熱中症になると、以下のような段階で症状が進行していきます。
・口を開けて「ハッハッ」と浅く速い呼吸をしている
・体が熱くなっている
・ヨダレが多い
・舌の色がいつもより赤くなっている
・嘔吐や下痢をしている
・フラフラしている
・震えている
・ぐったりしている
・発作を起こす
・意識がない
軽度の段階で適切に対処できれば、重症化を防げる可能性が高まります。特に夏場は、愛犬や愛猫の体調をこまめにチェックし、変化に気づいたらすぐに対応することが大切です。
日頃から以下のようなケアをしっかり行い、愛犬や愛猫を熱中症から守りましょう。
熱中症予防にはこまめな水分補給が大切です。常温の水道水で問題ありません。
沖縄は日差しが強いため、なるべく直射日光が当たらない環境を整えましょう。また、留守中も必ずエアコン等を使用して、部屋の温度が上がりすぎないよう注意が必要です。
砂浜は照り返しが強く、地面の温度も上がっているため、日中のビーチを直接歩かせるようなことは絶対にやめましょう。
お留守番をしてもらうのが一番安全ですが、一緒に行く場合には比較的涼しい早朝や夜がおすすめです。
熱中症や、熱くなったコンクリートで肉球をやけどするリスクがあるため、散歩は早朝や夜などに行いましょう。
また、日中に外出する際は、短時間であってもペットだけを車内に残さないでください。エアコンを付けていてもなにかの拍子に切れてしまうことがあるため、一緒にお出かけする場合は、車外に出るときも必ず連れて行くようにしましょう。
沖縄は日差しが強いものの海風があるため、日よけをするだけでも体感温度がかなり変わります。最近では、クールベストなど様々な冷却グッズが市販されているため、積極的に活用しましょう。
熱中症の疑いがある場合は、すぐに体を冷やすことが最優先です。まずは涼しい場所に移動させ、氷や保冷剤をタオルで包み、脇の下や鼠径部、首元を冷やしましょう。また、水をかけて冷風を送る、意識があれば少量の水を飲ませるなどして、体温を下げるよう努めてください。
それでも体温が40℃を下回らない場合や、中〜重度の症状が見られた場合は、すぐに動物病院に電話連絡を入れ、その後すぐに受診しましょう。
ここでは、熱中症対策に役立つグッズとその使い方、注意点を紹介します。
・クールマット
クールマットを部屋に置いておくと、愛犬や愛猫が暑いと感じたら自分から移動して涼むことができます。
・クールベスト
クールベストはお家の中では使用せず、基本的に外出時に利用しましょう。
・ペット用日傘や靴下
嫌がらないようであれば、ペット用日傘や靴下を利用してみてもよいでしょう。
ただし、これらを使っても照り返しの影響は完全に防げないので、日中の散歩は避けることをおすすめします。
・冷却スプレーや保冷剤
冷却スプレーは必ずペット専用を使用しましょう。また、保冷剤はかじって飲み込む危険があるため、利用する際は目を離さないように気をつけましょう。
犬や猫も熱中症になると、最悪の場合命を落としてしまう危険性があります。
夏場は一緒にお出かけや海水浴を楽しみたいと思うかもしれませんが、沖縄のように熱中症リスクが高い地域では、日中の外出は控えた方が安心でしょう。また、家の中であってもしっかりと熱中症予防を行うことが大切です。
沖縄では9月以降も暑い日が続くため、季節の変わり目でも引き続き対策を怠らないようにしましょう。
ただし、どんなに気をつけていても熱中症になることはあります。愛犬や愛猫の様子がいつもと違うと感じた場合は、迷わずに動物病院を受診するようにしましょう。
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