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沖縄は本土と比べて気温が高いだけでなく、年間を通して紫外線の照射量が非常に多いという特徴があります。
紫外線は、何も対策を行わないと健康に悪影響を与える可能性が高く、特に犬や猫の目は人間よりもデリケートなため、影響を受けやすいといわれています。
そのため、日頃から紫外線に対する予防や対策をしっかりと行うことが大切です。
今回は、沖縄の紫外線が犬や猫の目にどのような影響を与えるのか、そして目の健康を守るための具体的な対策について詳しく解説します。
■目次
1.沖縄の紫外線が犬や猫の目に与える影響とは?
2.紫外線による目のトラブルのサイン
3.犬や猫の目を紫外線から守る具体的な対策
4.動物病院での定期検査の重要性
5.まとめ
沖縄は年間を通して紫外線が非常に強く、紫外線の強さを示すUVインデックス(UV指数)は、冬で3程度、夏は10近くに達します。一方、東京では冬で2弱、夏でも7.5程度であることを考えると、沖縄の紫外線がいかに強いかがわかります。
なお、UVインデックスが8以上の場合、紫外線が非常に強いとされ、外出を控えた方が良いとされています。
強い紫外線は、浴びすぎると犬や猫の目にダメージを与えることがわかっています。紫外線は主に目の表面にある角膜に吸収されますが、その一部がさらに内部の水晶体にも到達します。このため、紫外線を過剰に浴びると、以下のような目の疾患を引き起こす恐れがあります。
・急性角膜炎:目の表面で炎症が起こり、充血や痛みが見られる。
・白内障:水晶体が紫外線の影響を受けて白く濁り、視力が低下する。
さらに、毛色も紫外線の影響を受けやすさに関係します。皮膚の色素細胞が作るメラニン色素には紫外線からのダメージを軽減する働きがありますが、白色や薄い毛色の犬や猫はメラニン色素が少ないため、紫外線の影響を受けやすい傾向があります。そのため、こうした毛色の場合には特に注意が必要です。
以下のような症状が見られる場合は、紫外線による目のトラブルが起こっているサインである可能性があります。
・目を細める
・目を過度にこする
・涙目になる
・白目が充血している
・目が白っぽく見える
これらの症状を放置すると、状態が悪化し、最悪の場合失明してしまう危険性があります。そのため、これらの症状が現れた場合は、速やかに動物病院を受診するようにしましょう。
外出時は紫外線の影響を直に受けやすいため、しっかりとした対策を講じることが大切です。お散歩は、紫外線の照射量が比較的少ない早朝や夕方以降に行うように心がけましょう。
また、ドッグゴーグルを使用したり、UVカット効果のある服を着せたりすることで、紫外線の影響をさらに軽減することができます。
<ドッグゴーグルの使い方>
ドッグゴーグルを使用する際は、必ず愛犬にフィットするサイズのものを選び、きつくなりすぎないよう紐の長さを調整することが大切です。
ただし、多くの犬は最初にドッグゴーグルを着けることを嫌がる傾向があります。そのため、まずは短時間だけ装着させてみて、上手にできたらご褒美をあげたり、たくさん褒めてあげたりして、「ドッグゴーグルを着けると良いことがある」と意識づけるようにしましょう。
慣れるまでは無理をせず、少しずつ装着時間を延ばしながら、愛犬がストレスを感じない範囲で紫外線対策を取り入れてみましょう。
<室内での対策>
紫外線は室内にも入ってくるため、屋内でも愛犬や愛猫の目を守る対策を行うことが大切です。
特に日当たりの良いお部屋にはUVカットカーテンを活用する、サンシェードやすだれを設置する、窓ガラスにUVカットフィルムを貼るなどして、窓から入ってくる紫外線を極力カットするようにしましょう。
目の病気は、進行すると失明につながったり、手術が必要になったりするケースがあります。
また、進行してしまった状態を元に戻すことが難しい場合も多いため、早期発見・早期治療が非常に重要です。
そのため、動物病院で予防的に健康診断を受けることで、目の異常をいち早く察知し、進行を食い止めることが大切です。
健康診断は、基本的に1年に1回の頻度で問題ありません。ただし、シニア期に入った場合や、普段から紫外線を多く浴びる環境で生活している場合は、半年に1回の頻度で健康診断を受けるようにすると、より安心です。
沖縄は紫外線量が非常に多い地域であり、紫外線を浴びすぎると愛犬や愛猫の目の健康に悪影響を及ぼす恐れがあります。
そのため、お散歩の時間を早朝や夕方以降に調整する、ドッグゴーグルを着けるといった外出時の対策に加え、UVカットカーテンやサンシェードを活用して室内でも紫外線対策を徹底することが重要です。
日頃から適切な紫外線対策を行い、愛犬や愛猫の目の健康を守りましょう。もし目に異常が見られた場合は、なるべく早めに動物病院を受診して適切な診療を受けることが大切です。本記事の内容を参考に、日々のケアを見直してみましょう。
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