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沖縄は一年を通して高温多湿な気候が続きますが、特に梅雨から夏にかけては気温・湿度ともに急上昇し、犬の皮膚が蒸れやすい季節になります。
その影響でかゆみや赤み、湿疹などのトラブルが起きやすく、不安を感じている飼い主様も多いのではないでしょうか。
だからこそ、皮膚を清潔に保ち、トラブルを未然に防ぐための「正しいグルーミング」がとても大切になります。
そこで今回は、沖縄にお住いの飼い主様に向けて、愛犬が皮膚トラブルを起こさず、沖縄の暑い季節を快適に過ごすためのグルーミングのポイントをご紹介します。
■目次
1.沖縄の梅雨時期に犬が直面しやすい皮膚トラブルとは?
2.夏場の沖縄で気をつけたい愛犬のグルーミングポイント
3.プロに任せるべき?動物病院でグルーミングを受けるメリット
4.まとめ|愛犬と一緒に沖縄の梅雨と夏を健康に乗り切るために
沖縄の梅雨は、例年5月下旬ごろから始まり、日中も夜間も蒸し暑さが続くのが特徴です。
特に梅雨明け後は気温30℃を超える日が続き、湿度も高くなるため、皮膚が蒸れてバリア機能が低下しやすくなります。
このような状態では、常在菌やカビが増えやすくなり、かゆみや湿疹、皮膚炎などのトラブルにつながることがあります。
皮膚トラブルの初期症状としては、体の一部をしきりに舐める、かゆがる様子が続く、皮膚が赤くなるといったサインがよく見られます。
こうした症状を見逃してしまうと、炎症が慢性化して治るまでに時間がかかったり、皮膚が硬くなったり、色素沈着を起こす恐れもあります。
そのため、「いつもと少し違うな」と感じる皮膚の変化に気づいたときは、悪化する前に早めに動物病院を受診することが大切です。
▼沖縄の気候が引き起こす犬や猫の皮膚疾患についてはこちら
沖縄の夏は気温も湿度も非常に高くなるため、犬の皮膚が蒸れやすく、トラブルを起こしやすい季節です。
特に注意したいのが、被毛のお手入れです。こまめにブラッシングをしないと毛玉ができやすく、その下の皮膚が蒸れて炎症やかゆみを引き起こすことがあります。
こうしたトラブルを防ぐためにも、長毛種の犬はできるだけ毎日、短毛種は週に1〜2回を目安にブラッシングを行いましょう。
また、暑さで汗ばむこの季節、「シャンプーの回数を増やした方がいいのでは」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、シャンプーのしすぎは皮膚のうるおいを奪い、バリア機能の低下を招いてしまうことがあります。その結果、かえって皮膚トラブルが悪化することもあるため、夏でもシャンプーは月1回程度を目安にしましょう。
どうしても汚れやにおいが気になる場合は、部分的なシャンプーや濡れタオルでの拭き取りでも十分対応できます。
さらに、シャンプー後の乾かし方も重要なポイントです。
乾かしが不十分だと被毛の根元に湿気が残り、菌が繁殖しやすくなります。
まずはしっかりとタオルで水分を拭き取り、その後ドライヤーで根元まで丁寧に乾かすようにしましょう。
グルーミングはご自宅で行うこともできますが、動物病院で受けることで得られるメリットも多くあります。
例えば、動物病院ではグルーミングの前に獣医師による診察が行われ、皮膚に異常がないかどうかをしっかり確認します。
また、診察時にはご自宅でのケア方法についてもアドバイスを受けることもでき、「最近少しかゆがっている気がするけれど、受診するほどではないかも」というような小さな不安も気軽に相談できます。
さらに、皮膚トラブルが見られる場合には、治療の一環として薬用シャンプーを使った「薬浴」を受けることも可能です。
このように、グルーミングを通じて皮膚の状態を把握し、必要に応じたケアにつなげていくことができますので、脱毛や赤み、かさぶた、出血などの症状がある場合や、2週間以上かゆみや湿疹が続いているようなときには早めに動物病院に相談しましょう。
沖縄の梅雨や夏の時期は、気温も湿度も高く、皮膚が蒸れやすくなることで、愛犬にさまざまな皮膚トラブルが起こりやすくなります。
だからこそ、日頃からのグルーミングを通じて、皮膚を清潔に保ち、異変に早く気づいてあげることがとても大切です。
愛犬の健康と快適な暮らしを守るために、正しいケアを心がけつつ、気になることがあれば早めにかかりつけの動物病院へ相談するようにしましょう。
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