ドッグマッサージや手づくりごはん教室を営む「Bonico（ボニコ）」。ここでは『愛犬が病気にならないためのカラダづくりをお手伝い』をコンセプトに、手づくりご飯教室やドッグマッサージ、アロマなど、ホリスティックケアを目的とした様々な取り組みを行っています。

「Bonico」代表の南谷てるみさんは、大阪から沖縄に移住して11年。沖縄に来るまでは犬を飼っておらず、沖縄に来て初めて犬を飼い始めたのだそう。飼っていくうちに自身が“もっと犬のことを知りたい”という気持ちが湧き、勉強しはじめたのだそうです。

沖縄で学べる場所がない。大阪で数か月勉強し、「学んだ知識を沖縄でも広めていきたい」

南谷さん「当時、沖縄で学ぶ場所がなかったので、地元に帰り大阪のスクールで数か月間、アロマやマッサージを学びました。そこで学んだことを実践したり、沖縄の知人に話したりしているうちに、周りから『教えて欲しい』と言っていただける機会が増えました。それをきっかけに、最初は小さくスタートしたのがBonicoです。」

当時はまだ認知度の低かったドッグホリスティックケアを沖縄でも広めたい、その想いのもと、マッサージ、アロマ、手づくりご飯と、教室の幅を広げていった南谷さん。

現在は犬の手づくりごはん教室をはじめ、ドッグマッサージ、アロマ、歯磨き講座など、犬が健康でいるために必要なカリキュラムを定期的に実施している。

ー学びの場づくりで大事にしていることはありますか？

南谷さん「いわゆるマニュアル通りの話にならないように、実体験をベースとした話をするようにしています。一般的なマニュアルは存在しますが、犬や家庭環境によっても異なってくるので、あくまで事実としてこういう事例がありますよ、ということを伝えた上で、その後の判断は飼い主さんに任せるのが私のスタイルです。」

何を聞かれてもいいように、自身の犬には何でも食べさせてみる

今回、教室で教えているのはどんなごはんなのか、実際に作ってもらいました。

南谷さん「犬は食べさせてはいけないものや濃い味にしてはいけないなど、一定のルールはあるので、人間と全く同じものは食べさせてはいけませんが、やっぱり私は美味しいごはんを食べて欲しいと思うんです。」

毎日365日ドッグフードではなく、食の楽しみを感じて欲しい、そう話す南谷さんは、犬の献立も人間の食べるものに近いものをつくるようにしているのだそう。

今日の手づくりごはんは「タコライス」。南谷さんはスクールや独学で培った知識を用いて、材料にはナツメグなども調合します。

南谷さん「香辛料は基本は使用できませんが、私のレシピでは使える範囲で使用します。もちろんちゃんと知識をつけている前提でレシピを考案しているので、教室の時はしっかり説明しますし、自分の飼い犬に食べさせて大丈夫なものを教室では教えています。もちろん犬には食べさせてはいけないものもあるので、そういったものは使用しませんが、“どんな風に調理すれば美味しく食べてもらえるか”を常に考えながら、自分の飼い犬には何でも食べさせています。」

教室に通うお客さんには「なんでうちの子は南谷さんのご飯だけ食いつきが良いんですか」という人もいるのだそう。犬は1年中同じものしか食べていないので、「たまにごちそうを作ってあげたい」という理由で通う人も多いのだと言います。

[完成したタコライス]
試食させてもらったが、人間にとってはとても薄味だが、素材の味に調味料の風味があり「美味しい」ごはんという印象。人間でも美味しく食べられそう、という印象。

[勢いよく食べ始める南谷さんの飼い犬たち］

南谷さんは、Bonicoでの活動についてこう話します。

南谷さん「アロマやマッサージ、ごはんなど、色々なことをやっているねと言われますが、全て、Bonicoのコンセプトである『愛犬が病気にならないためのカラダづくりをお手伝い』に繋がっているんです。口に入れるものや、心の状態、疲労など、全てが繋がって健康な状態があるのだと思います。病気にならないために自然治癒力を高めることは、何かひとつだけをクリアすれば良いというものではなく、この子には何をしてあげればいいのか、を考えることが大事なのだと思います。」

現在は犬のフィットネスにも力を入れているという南谷さん。犬用のバランスボールを用いて、おやつで誘導しながら楽しく筋トレを行うというプログラムを実施し、楽しく筋肉をつけさせるということを心がけているのだそうです。

愛犬の健康が気になる、美味しいごはんを食べさせてあげたい、という方は、Bonicoでレッスンを受けてみてはいかがでしょうか。